ボンドの強度とラウンドテーブル ①

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技術の向上と、今まで気になっていたことを確認するために、自宅用にラウンドテーブルを制作しました。

低温下におけるボンドの接着強度

まず確認したかったのが、冬場の氷点下前後でのボンドの強度です。

基本的に普段使っているのは

  • タイトボンド3
  • 白ボンド(普通の木工ボンド)
  • ピーアイボンド

の3種類を用途や環境によって使い分けています。

この中で特によく使うのがタイトボンドで、接着強度や接着できるまでの時間の短さが特に優れています。

欠点としては、塗布してからのクランプ出来るまでの時間が短いので複雑な組立などには向かない所と、低温下(だいたい10℃以下くらい)において接着不良を起こす点です。

特に後者は重要で、まともに接着できないのであればボンドとして意味がないからです。

このため、今までは冬場の使用を控えるか、どうしても必要な場合はストーブなどで温めた部屋で接着するなどして対処してきました。

その次に使うのがピーアイボンドです。3種類の中で唯一の2液混合タイプで混合してからの可使時間が短く、複雑なホゾの組立や枚数の多い板接ぎなどには向きませんが、とても強力で、ある程度の低温でも乾燥時間はかかりますが、強固に接着してくれます。

今までは冬場の天板などの接着は、気温次第でタイトボンドとピーアイボンドを使い分けてきました。

ただ実際にどの程度接着に問題が生じるのか試した事がなかったので、今回実験も兼ねて、自宅用のラウンドテーブルの6枚接ぎの天板を3種類のボンドを使って接着し、経過を観察することにしました。

板接ぎを行った時の作業場の気温は-2度

バケツには氷が張っていました。

接ぎ面5カ所のうち3カ所をピーアイボンド、残りを白ボンドとタイトボンドで1カ所ずつ接着しました。

あとは数日後にクランプを外し、テーブルを作っていきます。